キッチン揚げ物油はね防止ネットは意味ない？

油はね防止ネットは意味ない？

「油はね防止ネット、意味ない」と感じる方は少なくありません。確かに、完璧に油はねをゼロにすることは難しく、使い勝手の悪さを感じる場面もあるため、そう思われてしまうのも無理はありません。

しかし、その一方で「非常に便利」と感じている人も多く、使い方や製品選び、そして何を求めるかによって評価が大きく分かれるアイテムです。

「意味ない」と感じる主な理由（デメリット）

完璧には油はねを防げない:
- 細かい油の粒子は網目をすり抜けてしまうことがあります。
- ネットの縁とフライパンの間に隙間があると、そこから油が飛び散ることがあります。
蒸気がこもりやすい:
- 全くフタをしないよりは蒸気がこもりやすく、揚げ物や炒め物のカリッと感が失われやすいと感じることがあります。
- ネットが蒸気で曇り、中の食材が見えにくくなることがあります。
手入れが面倒:
- 網目に油がこびりつきやすく、通常のフタよりも洗うのが大変だと感じることがあります。
- 特に細かい網目のものは、ブラシなどを使わないと汚れが落ちにくいです。
置き場所に困る:
- フライパンのサイズに合わせたものが多いため、意外と場所を取ります。
- 調理中に一時的に置く場所にも困ることがあります。
取り回しが不便:
- 調理中に頻繁にフタを開け閉めする場合、その度に油はねが気になる、熱い蒸気が顔にかかるなどの不便さがあります。

それでも「使う意味がある」理由（メリット）

大幅な油はね軽減:
- 完全にゼロにできなくても、床や壁、コンロ周り、そして衣服への油はねを大幅に減らすことができます。これにより、調理後の掃除が格段に楽になります。
- 特に揚げ物など、大量の油を使う料理ではその効果を強く実感できます。
やけどのリスク軽減:
- 熱い油の飛散によるやけどの心配を減らせます。特に小さなお子さんがいる家庭では、安全対策としても有効です。
蒸気を逃がしつつ油はねを防ぐ:
- 通常のフタと違い、完全に密閉しないため、適度に蒸気を逃がすことができます。これにより、揚げ物の衣がベタつきにくく、カリッと感をある程度保ちつつ、油はねを防ぐことが可能です。（ただし、フタなしの状態よりは蒸気がこもりやすいです）

効果的に使うためのポイント

適切なサイズを選ぶ: 鍋やフライパンの縁より一回り大きいものを選ぶと、隙間からの油はねを最小限に抑えられます。
素材や機能を選ぶ:
- ステンレス製で丈夫なもの、シリコンの縁取りがあり滑りにくいもの。
- 立てかけられるスタンド付きや、フックで吊るせる穴があるものだと、収納や一時置きに便利です。
- 食洗機対応だとお手入れが楽になります。
使い分けをする: 油はねが多い揚げ物や、しっかり火を通したい肉料理の炒め物などに限定して使うと、ストレスが少ないでしょう。カリッとさせたい炒め物などは、ネットなしでこまめに拭く方が良い場合もあります。
食材の水分をしっかり拭き取る: 油はねの最大の原因は食材の水分です。調理前にキッチンペーパーなどでしっかり水分を拭き取るだけで、油はねはかなり軽減されます。
油の温度に注意する: 油を適温に保つことで、必要以上に油はねするのを防げます。

結論として

「油はね防止ネット」は、完璧な解決策ではありませんが、油はねによる掃除の手間ややけどのリスクを大幅に減らすという点で、非常に有効な調理器具です。

「意味ない」と感じる場合は、もしかしたら以下のどれかに当てはまっているかもしれません。

使い方や目的に合わせて選べば、キッチンライフを快適にする手助けとなるはずです。

ノンフライヤー（エアフライヤー）は、その名の通り「油を使わない、またはごく少量の油で揚げるような調理を可能にする」調理家電です。

ノンフライヤーで油はねがしない理由

熱風調理が基本: ノンフライヤーは、高温の熱風を庫内で循環させることで食材を加熱し、表面をカリッとさせます。深鍋に大量の油を入れて揚げる「揚げ物」とは根本的に調理方法が異なります。
油が飛散する原因がない: 油はねの主な原因は、熱い油の中に含まれる水分が急激に沸騰して弾け飛ぶことです。ノンフライヤーは、この「高温の油」がないため、油が外部に飛散するという現象がほとんど発生しません。
内側に油がこもるだけ: 揚げ物のように油を大量に使うわけではないため、食材から染み出た油や、あらかじめ食材にスプレーした少量の油は、バスケットの下に落ちて受け皿に溜まるだけです。それが外部に飛び散ることはありません。

ノンフライヤーのメリット（油はね防止の観点から）