家具のスチールラックは収納力抜群で便利ですが、中に収納しているものが丸見えだと生活感が強く出てしまったり、ゴチャついて見えたりするのが気になりますよね。そこで、スチールラックを目隠しする様々なアイデアDIYをご紹介します。
目的（完全に隠したいか、側面など少しだけ隠したいか、ホコリを防ぎたいかなど）や、取り付けの手間、予算に合わせて選んでみてください。
A. 布・ファブリック系（手軽さ・デザイン性重視）
最も手軽で、デザインの変更もしやすい方法です。
- 突っ張り棒＋カフェカーテン/のれん
- 方法: スチールラックの棚の間に突っ張り棒を設置し、そこにカフェカーテンやのれん、丈の短いカーテンを吊り下げます。ラックの側面や前面全体を覆うことも可能です。
- メリット:
- 賃貸でも安心（穴を開けない）。
- 取り付け・取り外しが非常に簡単。
- 布の種類が豊富で、インテリアに合わせたデザインを選べる。
- 洗濯できるので衛生的。
- 完全に閉じればホコリ対策にもなる。
- デメリット:
- 完全に光や視線を遮るには、厚手の布を選ぶ必要がある。
- 風でめくれやすい場合がある。
- 開閉時に布がたわむ。
- ポイント: ラックの幅や高さに合わせて突っ張り棒の長さを選びましょう。S字フックやカーテンクリップを使えば、好きな布をカーテンにできます。
- 布をS字フックやクリップで吊るす
- 方法: ラックのフレーム部分にS字フックを引っ掛け、そこに布を吊るしたり、クリップで布を挟んで吊るしたりします。
- メリット:
- 突っ張り棒が不要なので、より手軽。
- お気に入りの布をそのまま使える。
- デメリット:
- 布がずれやすい場合がある。
- 見た目がカジュアルになりがち。
- 大判の布を被せる
- 方法: スチールラック全体を覆うように、大判の布やマルチカバーを被せます。
- メリット:
- 最も手軽で、何も取り付けずにできる。
- 急な来客時など、一時的に隠したい場合に便利。
- デメリット:
- 中身を取り出す際にいちいち布をめくる必要がある。
- 見た目がやや雑然としやすい。
B. パネル・ボード系（しっかり隠したい・DIY好き向け）
よりしっかり目隠ししたい場合や、デザイン性を追求したい場合におすすめです。
- プラダン（プラスチック段ボール）
- 方法: プラダンをスチールラックのサイズに合わせてカットし、結束バンドや両面テープ、マグネットなどで取り付けます。
- メリット:
- 軽量で加工しやすい。
- 安価で手に入りやすい。
- 色や柄のバリエーションがある。
- 水に強く、拭き掃除ができる。
- デメリット:
- 安っぽい印象になることもある（工夫次第）。
- 耐久性は木材に劣る。
- ポイント: リメイクシートを貼って、木目調やタイル調にするのもおすすめです。
- ベニヤ板・MDF材・OSB合板
- 方法: ホームセンターなどでカットしてもらった木材を、スチールラックの前面や側面に結束バンドやL字金具、強力両面テープなどで固定します。
- メリット:
- 丈夫で高級感が出る。
- 塗装やステインで好きな色に仕上げられる。
- 完全な目隠しになる。
- デメリット:
- プラダンより重く、加工に手間がかかる。
- 費用が高め。
- ポイント: 蝶番（ちょうつがい）を使って扉のように開閉できるようにすると、さらに使いやすくなります。
- パンチングボード・有孔ボード
- 方法: パンチングボードをスチールラックに取り付けます。
- メリット:
- 目隠ししながら、フックを使って収納スペースとしても活用できる。
- おしゃれな雰囲気が出る。
- デメリット:
- 完全に中身を隠すことはできない（透ける）。
- 取り付けに少し工夫が必要な場合がある。
- スチールラック専用シート
- 方法: 一部のスチールラックメーカーから、棚板の上に敷くシート（木目調やクリアなど）が販売されています。これを側面に貼る、というよりは、専用オプションとして検討する形です。
- メリット:
- サイズがぴったり合う。
- 安定感がある。
- デメリット:
- 目隠しを目的とした側面用は少ない。
C. 収納グッズを活用（中身を隠す）
ラック自体を隠すのではなく、中身を隠すことで生活感を軽減する方法です。
- 目隠し効果のある収納ボックス・ケース
- 方法: 中身が見えないタイプの引き出し収納やフタ付きボックス、布製の収納ケースなどを活用し、スチールラックの棚に並べます。
- メリット:
- 中身が完全に隠れる。
- 整理整頓がしやすくなる。
- ボックスのデザイン次第でインテリア性を高められる。
- デメリット:
- ラックの骨組み自体は見える。
- すべての棚をボックスで埋めるには費用がかかる。
D. 装飾・その他
- 観葉植物・フェイクグリーン
- 方法: スチールラックの前面や側面に、つる性の観葉植物やフェイクグリーンを絡ませたり、小さな鉢植えを並べたりします。
- メリット:
- 自然な雰囲気で、生活感を和らげる。
- おしゃれなディスプレイになる。
- デメリット:
- 完全に中身を隠すことはできない。
- 植物の種類によっては手入れが必要。
取り付けの際に便利なアイテム
- 結束バンド: スチールラックのフレームにパネルや布を固定するのに非常に便利です。
- S字フック: 布や軽いものを吊り下げるのに使えます。
- 強力マグネットフック: スチールラックの支柱にマグネットで固定し、そこに布を吊るすことができます。
- 両面テープ: 軽量のパネルやシートを固定する際に役立ちます。賃貸の場合は「きれいに剥がせる」タイプを選びましょう。
目隠し方法を選ぶ際のポイント
- 目的:
- 完全に隠したい: プラダン、木材、不透明な布がおすすめ。
- 少し隠して雰囲気を変えたい: カフェカーテン、のれん、パンチングボード、観葉植物がおすすめ。
- ホコリを防ぎたい: 上下左右を覆えるような、しっかりとした目隠しが必要。
- 開閉の頻度:
- 頻繁に中身を取り出す場合: カーテンや扉式が便利。
- あまり開けない場合: 固定式のパネルや全面カバーでもOK。
- インテリアとの調和: 部屋全体の雰囲気や色合いに合わせて素材やデザインを選びましょう。
- 予算と手間: 手軽な布系から、DIYが必要なパネル系まで、予算とスキルに合わせて選んでください。
これらのアイデアを参考に、ご自宅のスチールラックを素敵に目隠ししてみてくださいね。
