賃貸物件で「のれん」を取り付ける際、壁に穴を開けたり傷つけたりしない方法が重要になります。ここでは、賃貸でも安心してのれんを取り付ける方法をいくつかご紹介します。
賃貸で「のれん」を取り付ける際の基本
- 壁に穴を開けない:これが最も重要です。
- 壁紙や塗装を傷つけない:粘着フックなどを利用する場合は、剥がす際に注意が必要です。
- 原状回復できること:退去時に取り付けたものを完全に撤去し、元の状態に戻せる方法を選びましょう。
- 賃貸契約書を確認する:稀に、画鋲程度の穴でも禁止されている場合があります。不安な場合は管理会社や大家さんに確認しましょう。
おすすめの取り付け方法
1. 突っ張り棒(つっぱり棒)- 最もおすすめ!
賃貸物件でのれんを取り付ける際の定番中の定番です。壁に穴を開けずに設置でき、取り外しも簡単です。
- 用意するもの:
- のれん
- 突っ張り棒(設置場所の幅に合ったもの)
- 取り付け方:
- のれんの丈や取り付けたい高さに合わせて、突っ張り棒を設置する位置を決めます。
- 突っ張り棒を設置したい場所の幅より少し長く伸ばし、壁に押し付けながら固定します。水平になるように調整しましょう。
- のれんの上部にある筒状の部分(のれん棒通し)に突っ張り棒を通します。
- 突っ張り棒を再度固定し、のれんが安定しているか確認します。
- ポイント:
- 設置場所の採寸: 必ず取り付けたい場所の幅を正確に測り、そのサイズに対応した突っ張り棒を選びましょう。
- 耐荷重: のれんの重さや、S字フックなどをかけて物を吊るす可能性も考慮して、耐荷重に余裕のあるものを選ぶと安心です。
- 滑り止め: 壁との接地面にゴム製の滑り止めが付いているものだと、より安定します。
2. 粘着フック(跡が残りにくいタイプ)
突っ張り棒が使えない場所や、より目立たないように設置したい場合に有効です。
- 用意するもの:
- のれん
- 跡が残りにくい粘着フック(例:3Mのコマンドタブなど)2個
- のれん棒(のれんを通すための細い棒)
- 取り付け方:
- のれんを吊るしたい高さに、粘着フックを左右に水平に2つ取り付けます。フックの間隔はのれんの幅に合わせてください。
- のれん棒をのれんの上部に通します。
- のれん棒の両端を粘着フックにかけます。
- ポイント:
- 剥がし方: 剥がす際に壁紙を傷つけないよう、必ずメーカー指定の剥がし方に従ってください。熱を加えたり、ゆっくり剥がしたりする工夫が必要な場合があります。
- 耐荷重: のれんの重さに耐えられるフックを選びましょう。
- 設置面: 凹凸のある壁紙や水気のある場所には適さない場合があります。
3. 石膏ボード用ピン(画鋲より目立たない穴)
ごく小さな穴であれば許容範囲とされる賃貸物件もあります。画鋲よりもしっかり固定でき、穴が目立ちにくい工夫がされています。
- 用意するもの:
- のれん
- 石膏ボード用ピン(細い針が複数本で留めるタイプなど)2個
- のれん棒(または細い棒)
- 取り付け方:
- のれんを吊るしたい高さに、石膏ボード用ピンを左右に2つ取り付けます。ピンの間隔はのれんの幅に合わせてください。
- のれん棒をのれんの上部に通します。
- のれん棒の両端を石膏ボード用ピンにかけます。
- ポイント:
- 賃貸契約の確認: 事前に管理会社に「石膏ボード用の細いピンであれば大丈夫か」を確認することをおすすめします。
- 穴の修復: 退去時に穴を埋めるための補修材(ホームセンターなどで購入可能)を用意しておくと安心です。
4. 既存のカーテンレールを利用する
もしのれんを取り付けたい場所にカーテンレールがある場合、それを利用するのが最も手軽です。
- 用意するもの:
- のれん
- S字フック、カーテンリング、またはクリップ付きリング
- 取り付け方:
- のれんの上部の穴やループにS字フックやカーテンリング、クリップ付きリングを取り付けます。
- それらを既存のカーテンレールにかけます。
- ポイント:
- のれんのデザインによって、適切なフックやリングを選びましょう。
取り付け前の注意点
- 採寸を怠らない: 突っ張り棒やのれん棒の長さ、のれんの丈が合わないと格好が悪くなります。
- のれんの重さを確認: 軽いものの方が、どの取り付け方法でも安定しやすいです。
- 直射日光や湿気: のれんの素材によっては、変色やカビの原因になることがあります。設置場所の環境も考慮しましょう。
これらの方法を参考に、お部屋の雰囲気に合わせてのれんを取り付けてみてください。

